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  3. 追っかけ編集システム「MEDIASYNERGY Clipper」 - テレビ朝日 様
導入事例


各ニュースサイト向けの配信映像の即時作成を実現


株式会社テレビ朝日は、ニュース配信システムの更新にあたり、インターネットニュースサイト向けの映像を即座に作成するため、追っかけ編集システム「MEDIASYNERGY Clipper」を導入した。


同局では以前より自社カスタマイズされたオリジナルのシステムにて運用していたが今回「MEDIASYNERGY Clipper」を導入するにあたり、編集や変換部分は多くのキー局で導入実績のあるClipCutter、MEDIASYNERGY FCSを使い、出力部分で自社CMSへのカスタム対応を行った。これにより開発工期の短縮だけでなく安定動作かつCMSとの親和性の良いシステムが導入できた。


地上波、BSだけでなく、インターネットテレビ「AbemaTV」で24時間配信しているAbemaNewsチャンネルを含むこれらのベースバンド信号をライブエンコーダ「MEDIASYNERGY NEX」を使用してH.264形式に変換しながら、カット編集ソフト「ClipCutter」で即座に追っかけ編集を行い、完成した映像をファイルコンバートシステム「MEDIASYNERGY FCS」を使用して必要なフォーマットにマルチエンコードし、自社のCMSに必要な情報と共に登録する仕組みを構築した。システムは完全に2重化されており3台のMEDIASYNERGY NEXにそれぞれ2回線ずつ入力させることで万が一の故障でも収録を止めることなく稼働できるようにした。また、一方のサーバーが万が一、ダウンした場合でもパフォーマンス落とすことなく運用できる仕組みとなっている。


編集ソフトの「ClipCutter」はシンプルでかんたんな操作性でありながら、多数の現場のご意見を参考に多くの改良を重ねたことにより、スポーツやニュースなど多くのインターネット向け映像素材を作る現場に採用されている。ClipCutterでの編集は、常時2台のPCで行え、繁忙期には自社内で利用している他のPCにソフトを展開することで最大5台のPCで編集作業が行える。ClipCutterで編集後、エンコード処理は、そのPCでは行わず、IN点、OUT点などのタイムコード指示をMEDIASYNERGY FCSをインストールした2式の変換サーバーに送り、分散してエンコード処理を行う。マルチエンコードにも対応している為、複数の動画を同時に処理できるほか、異なる解像度への変換も可能だ。


インターネットニュースの現場では、ニュースサイトにアップロードされるまでの時間の短縮が非常に重要であった。ニュースサイトでは他の報道機関と争いで1分1秒でも早くアップロードすることでトップの表示、すなわちヒット率をあげることができる。今回、当社のシステムによって、アップロードまでの時間を要する各ニュースサイトのプラットホームに合わせた異なるエンコード処理の速度を旧システムよりも大幅に向上することができ、同局のニュースはニュースサイトのトップを飾るケースが目に見えて多くなった。そして、同局が求めるエンコード速度や品質などの条件をPC性能にだけに頼らず、徹底したソフトのチューニングを行うことで実現できたことも、将来性において、より一層期待される部分にもなった。



非常に使い勝手がよく、システム更新における運用者の負担を軽減できた


株式会社テレビ朝日
技術局 設備センター IT・クラウドシステムグループ
松田 直樹 様


ClipCutterは非常に使い勝手がよく、システム更新における運用者の負担を軽減することができました。ニュース素材編集では速報性が求められるため、OA映像を収録しながら編集できる点や、編集ミスが起きにくい操作性、ファイル変換速度の速さ、アプリケーションの安定性などを高く評価しています。
また、他システムに合わせた柔軟な連携や、独自機能の開発にも素早くご対応いただけたため、スムーズにシステム更新を完了することができました。





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