株式会社テレビ東京は2015年4月1日より、Cambria Live Broadcastシステムを使い平日朝5時45分からテレビ東京系列にて放送している経済ニュース番組「Newsモーニングサテライト」のライブ配信を開始した。PC、スマートフォン、タブレットを対象デバイスとしている。
映像は同社ニュースサブと回線室よりHD-SDIで、CMイベント制御はSDIに重畳される局間制御シグナルを接点信号に変換しCambria Live Broadcastに入力される。Cambria Live Broadcastのスケジュール配信機能を使用し、番組開始前からプリロールで指定されたファイルで配信開始告知の自動配信を行い、番組配信開始と同時にサブのHD-SDI信号へ切り替えられる。
ライブ配信時に問題となる権利関係のフィラーは、Cambria Live Broadcastのレイヤー機能を使用し、オペレーターが手動でフィラー処理を行う。CMは事前に入稿された配信用CM映像をCambria Live Broadcastに設定し、局間制御シグナルの自動制御で地上波と同じタイミングでCM送出される。
■導入の目的・重点ポイント
・配信で必要なCM自動制御機能
・簡単なオペレートでのフィラー処理機能
・Cambria Live Broadcastの複数ターゲット配信機能
・ソフトウェアベースでの柔軟な拡張性
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![]() ラック内にCambria Live Broadcastのサーバー2式 |
![]() ライブ配信卓 |
導入に関しては既存CM制御機器との親和性や簡単なオペレート、複数配信対応やソフトウェアベースならではの柔軟なバージョンアップを軸に選定致しました。またシステム構築をご担当頂きました三信電気様のご協力でリモートKVMや回線関連の導入もスムーズに進み、短期間でシステムが構築できました。